糖尿病は自覚症状がないまま進行し、気が付けば危険な合併症を引き起こす恐ろしい病です。糖尿病の合併症を聞くと、皆さんはどれだけの数の病気を思い浮かべましたか。一つか、二つか、或いは三つでしょうか。 「糖尿病」自体は大分有名になり、メタボリックのような用語でもご存知の方もかなり増えたと感じています。では、質問を変えまして「糖尿病に伴う合併症」と尋ねてみましたらどうでしょう。はたまた、治すためには何をしたらいいのでしょうか。

　現在は知識を知るための道具がたくさんあります。それは本だったり、インターネットであったり、ご近所さんが知らない誰かから聞いた噂話であったりするかもしれません。果たしてそれらはどこまで信用できるでしょうか。

　糖尿病という名前は広く浸透しましたが、その実態や恐ろしさはまだまだ知られていません。ましてや糖尿病罹患の経験が無い方はなかなか難しいと思います。一見して糖尿病と全くの無関係だと思われることも、実は罹患してしまうことと密接に関係していることがあります。

　糖尿病は世界のどこかで発生している病気なのではなく、医療先進国であるこの日本で急激に増加している病気です。他人事ではないのです。そんな世の中だからこそ、糖尿病教室などを利用して病気や治療に対する正しい知識を獲得・活用して欲しいと感じています。試しに糖尿病教室に参加してみませんか。

医療法人さとう記念病院

糖尿病教室担当薬剤師　佐藤 憲